Zin-StabilizedWood Shopの管理人、Zinギター工房の神谷です。神奈川県横浜市金沢区でギターやベース、弦楽器全般の修理・改造を営んでいます。

 

学生時代からインレイというものに興味を惹かれ、楽器修理と並行してインレイ技術を磨き、仕事としてカスタムインレイを行っています。

 

インレイを行う人にとっての「素材」は、画家さんにとっての絵の具のようなものです。おもに貝を多く使いますが、貝に限らず木材、樹脂など様々なモノをインレイ素材として使用できます。

 

近年、Stabilizedwood自体は海外でよく見かけ、手作りのペンや万年筆、ナイフのハンドル素材、釣り竿のリールシート材、等として使用しているのを見かけます。

私自身もインレイ素材として何か変わったものはないかと探していたところスタビライズドウッドに出会い、広く一般の方々にもインレイ用素材としてすぐに使っていただけるよう薄板に加工した状態で製造・販売をするにいたりました。

 

ご自身のアイデア次第で様々な趣味・道具への素材として利用できると思いますので、ぜひ皆さまの創意工夫でいろいろな用途にお使い下さい。

 

楽器修理に興味がある方は下記URLをご覧ください。Stabilizedwoodを使用したインレイ作品もご覧いただけます。

 

Zinギター工房のHP>> http://www.zinguitars.com

 

 

 

 


 

 

<VAPE , ハンドメイドMODを製作するに至った経緯>

 

2015年末からStabilizedWoodを製造・販売し始め、ご購入用途にVapeと記載が多く、はじめはVAPEって何だろう?・・・・から始まりました。私はタバコを吸わないので「煙」が出るモノとして当初は少し敬遠していた感があったのですが、仕組みを調べればタバコとは似て非なるもの。

 

当工房へお越しになるお客様へVAPEの説明をする時は・・・・

「ハンダごて用のコテ先クリーニングスポンジがあるでしょ。それに香りと味が付いた液体を含ませ、ハンダをジュ〜、立ち上がる水蒸気を吸って嗜むものですよ」

と言ってあげると理解できる方が多い。

 

 

MOD製作をするに至った経緯は本当に偶然からなのですが、詳細は割愛します。

WEBショップのスタート直後から、とあるVAPEショップさんと繋がりができ、一時は「試しにMOD作りましょうか?」といった話しまで出たのですが、そのショップさんはいつの間にか閉店。1年くらいVAPEの事は頭から離れていました。

 

2018年1月、再び興味を持ち情報収集。ショップさんと繋がりがありましたが、如何せん私自身がVAPEに興味が無く、当時はメカニカルとテクニカルの違いですら???でした。

楽器の修理をやっていると木工以外にハンダも常に使いますし電子パーツを扱う事も。MOD製作におけるほぼ8〜9割ぐらいが技術的に同じなんですね。と言うことでこの1年弱、本業の合間をぬってMODの研究・試作をして今日に至ります。

 

 

この1年間でカスタムハンドメイドMODの世界というものを多少なり理解できましたが、世界各国のモッダーさんたちの販売方法も(私にとっては)非常にユニークに感じました。FBグループ、抽選、いろいろなルールありと。

今回の市販初号機、私の中ではあくまで習作であり、価格設定も習作です。世の中に出回るハンドメイドMODの値段を見聞きした時は最初驚きましたが、実際に製作してみて妥当だなと感じました(手間相応の値段 / 希少価値を除く)。工芸品などと一緒というか、手作業でイチから手作りすればそれ相応の値段になってしまいます。

 

今後「Zin Mod」がどのようになるのか私も想像できませんが、これからも定期的に研究・開発を続け、目標としては数ヶ月に一度、十数台単位でMODを販売していけたらな、と思っています。

 

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。